走行距離53000km、エンジンチェックランプとアイドリングストップの警告メッセージ点灯でのご入庫です。

エンジン始動時のクランキング時間が長く、アイドリングストップもしない状態でした。
診断機で故障コードを読み出すと
P0016 クランクポジションとカムポジションの相関性エラー
が入力されていました。
カム角センサーは少し前に交換しているらしいので、バルブタイミングを点検してみます。

クランクを点検位置にして

カム角センサー取り付け部から覗き込んで点検します。
写真ではかなり解りにくいですが、バルブタイミングはずれています。
今回は、お車のご購入時に加入頂いた保証で修理を行っていきます。
保証会社と相談の結果、
タイミングチェーンと関連部品、カムアジャスターを交換することとなりました。

エンジンを降ろして作業します。
メルセデスベンツのエンジンです。

付属部品を色々外してヘッドカバーを取り外しました。
カムアジャスターとチェーンの交換だけならここまで分解すれば作業可能ですが、

今回はオイルポンプ用のチェーンも交換するので、オイルパンを外しました。

チェーンガイドを交換する為にシリンダーヘッドを外しました。
チェーンガイド固定ピンが抜けなかったり、特殊工具の準備に手間取ったりで
かなり時間がかかってしまいました。

↑オイルポンプを取り外しチェーンを交換。

↑チェーンガイドを交換。新品は白色です。

タイミングチェーンは1か所ばらしてある状態で届くので、
特殊工具を使って組み立てる必要があります。(ペイントしている所が組み立てた所)

↑カムアジャスター

新しいヘッドガスケットとボルトを

トルクレンチを使って組み付けました。

ガスケット類、チェーンテンショナーを交換。

インジェクターを取り外したので、テフロンシールを交換しています。
テフロンシールの交換にも特殊工具が必要です。
組み終わったエンジンを車両に搭載し、
各種オイルを注入して入念に最終チェックをして御納車となりました。
かなり長期間のお預かりとなってしまい申し訳ございませんでした。
今回の作業をするにあたり、特殊工具を3種購入。

↑カムシャフト固定ツール

↑ダブルチェーン分解組み立てツール

↑インジェクタのテフロンシール交換ツール
なかなかいい値段でしたが作業の幅が広がりました。
ありがとうございました。