エンジンチェックランプ点灯、エンジン不調の修理でご入庫頂きました。
診断機をつないで故障コードを読み出すと3番シリンダーの失火が入力されていました。
イグニッションコイルとスパークプラグを振り替えてみましたが症状は出ず
問診の結果、エキゾーストバルブの交換となりました。
JF3のターボ搭載N-Boxではエキゾーストバルブにカーボンが溜まって
圧縮不良を起こす事例が多数あるみたいです。
シリンダーヘッドを分解する必要があるのでエンジン回りをバラバラにしていきます。
ターボを外すとエキゾーストバルブの一部が見えます。
インテークマニホールドを取外しました。
サーモスタットを取り外しました。
ヘッドカバーとタイミングチェーンカバーを取り外しました。
カムとクランクの合マークを合わせてタイミングチェーンとカムシャフトを取り外します。
↑カムシャフト取り外し後
ロッカーアームを取り外しヘッドボルトを緩めればようやくシリンダーヘッドが取外せます。
バルブスプリングコンプレッサーを使い
インテーク&エキゾーストバルブを取り外します。
↑取り外したエキゾーストバルブの状態はかなり悪いです。
新しい部品を用意してバルブラッパーですり合わせをしていきます。
交換しないインテークバルブもステムシール交換の為、取り外しているので
ついでにすり合わせを行いました。
↑下段左がエキゾースト側のすり合わせ後、下段右がエキゾースト側のすり合わせ前です。
公明丹であたり確認をしてすり合わせ1か所完了。
全部で12か所同様の作業をしないといけないので時間のかかる作業となります。
インテークバルブはすり合わせ前に清掃をしました。
ちょっと汚れが残っていますが綺麗になりました。
元通りに組みつけ、最終チェックをして作業完了です。
↑今回交換した部品。
ガスケット類はヘッドオーバーホールキットで1セットになっていました。
ありがとうございました。