かつてトヨタ自動車から販売されていた、
ミドルクラスセダンのカリーナは、
3代目までセリカとプラットフォームを共有していました。
さらに、ハンドリングが楽しい後輪駆動を採用し、
スポーティな足回りやエンジンなども魅力でした。
2ドアセダンやハードトップなどもあり、
外観もスポーティなものでした。
しかし、4代目は3代目からわずか3〜4年でモデルチェンジが行われ、プラットフォームはセリカではなく、コロナと共有することになり、
横置きエンジンの前輪駆動となりました。
コロナが真面目なセダンでしたので、
その姉妹車のカリーナもスポーティな雰囲気は
徐々に薄まってしまいました。
5代目では角が取れてやや丸みを帯び、
当時の流行のスタイルとなりました。
高級感が巧みに演出され、カローラよりはっきり車格が上であることを
意識することができました。
初代モデルが登場したときは
「足のいいやつ」という強烈なキャッチコピーがありましたが、
キャッチコピーに印象がなくなり、
雰囲気が希薄になった感が否めません。
6代目では「丘の上のカリーナ」というキャッチコピーでしたが、
郊外の新興住宅地に溶け込むようなクルマがイメージだったのでしょう。