入庫時の走行距離は106535kmでした。
ブレーキを点検。
↑フロントブレーキ
↑リアブレーキ
前後とも、状態は良好です。
ブレーキオイルを交換。
↑交換前
↑交換後
ブレーキオイルは車検ごとに定期交換をお勧しています。
バッテリーを交換。
端子に粉が付着していました。
端子をきれいに清掃し、新品のバッテリーを取り付けました。
冷却水漏れを修理。
インテークマニホールドから漏れていました。
インマニを取り外しガスケットを交換します。
ガスケットはかなり傷んでいました。
↑ガスケットを取り外すとエンジンの内部が丸見えになります。
オイル漏れの修理も並行して作業します。
ヘッドカバーのガスケットからオイルが漏れていました。
↑インマニを外しているので作業がやりやすくなっています。
↑取り外したガスケットは硬化していて外すときに割れました。
両バンク交換しました。
新しいインマニのガスケットを取り付け、分解したところを組みなおしていきます。
外したついでに交換したほうが良い部品は交換しました。
エンジンのオイル漏れはヘッドカバー以外にもオイルパンからも漏れていました。
↑オイルパンは2分割になるタイプで、上段から漏れています。
取り外しました。
オイルパンを洗浄中。
洗浄後、新しい部品を組み付けてエンジンオイルを注入しました。
オートマオイルの漏れを修理。
ATオイルクーラーホースから漏れていました。
新しい部品を取り付けました。
上記の作業がすべて完了後、漏れが止まっているか点検中にトラブルが発生。
インマニから冷却水が漏れています。(止まっていない)
エンジンの調子も悪く、しばらくかけていたらチェックランプが点灯しました。
↑その時のエラー
負圧漏れ検出が入力されているのと冷却水の漏れが止まっていないので
エンジン不調の原因はインマニのガスケット不良と判断。
再度インマニを取り外し、取り付け面を清掃後新しいガスケットを取り付けました。
<結果>
エンジン不調と冷却水の漏れは治りませんでした。
構成部品はエンジン本体、ガスケット、インマニしかないので
次はインマニを交換しました。
交換の際、インジェクターを取り外すのでガスケットは新品に交換。
インマニガスケットも新品を手配。
交換後、冷却水の漏れは治まりましたがエンジンは不調のままです。
他に原因があると判断し、負圧漏れのエラーも消えないことから
吸気ラインの漏れを確認するためスモークテストを行いました。
エンジン後方についているEGRバルブからエアー漏れを確認できたので交換しました。
EGRバルブは排気ガスの一部を吸気側に送る部品です。
交換後、スモークテストを行いましたが他に漏れは見当たりませんでした。
エンジンの調子は悪いままですが、負圧漏れのエラーは消えました。
症状は1気筒働いていないような感じなので、サーモメーターで各シリンダーの温度を測定。
エキマニの温度を測ったのですが、3番と5番が他より低い状態でした。
インジェクターは全気筒良好でした。
圧縮圧力も全気筒良好でした。
点火系を点検していきます。
↑3番と5番のプラグ
↑1、2、4、5番のプラグ
3番と5番のプラグの状態が悪いので火花が飛んでいるかテストしましたが問題はありませんでした。
プラグコードを振り替えたり抜き差しをしたりしているとたまに少しの間だけ調子が良くなったので
3番と5番のプラグコードを新品にしてみました。
交換後、エンジンの調子は良くなりエラーも入力されなくなりました。
長時間エンジンをかけていても、長距離走行しても調子は良いので
エンジン不調の原因はプラグコードの不具合でした。
修理に時間がかかってしまい申し訳ございませんでした。