カリーナは、かつてカローラのワンランク上のトヨタの、
ミドルクラスセダンとして販売されていました。
カリーナはコロナの姉妹車でした。
コロナが落ち着いたセダンをコンセプトにしていたのに対して、
カリーナは車のキャラクターを象徴したキャッチコピーとして
「足のいいやつ」が使われたことからもわかるように、
スポーツ感覚を忘れない4ドアセダンとして販売されました。
特に、初代モデルから3代目モデルまでにその傾向が強く、
実際、コロナとプラットフォームを共有するようになるのは、
4代目以降の駆動方式がFFとなってからでした。
3代目まではプラットフォームはスポーツカーのセリカと共有し、
駆動方式はFRが採用されていたのです。
また、ボディスタイルも4ドアの物以外にも、
初期は2ドアの良い雰囲気のセダンやハードトップが用意されました。
しかし、4代目以降はスポーツカーの要素が弱まり、
若いファミリー層をターゲットにした、
ファミリーカーとしての色合いが濃くなります。
2ドアが消滅し、GT系のスポーツエンジン搭載車も姿を消します。
しかし、ミドルクラスセダンとしての完成度は高く、
それはアリオンにも受け継がれています。