HomeBlogFiatM様、フィアット500、エアコン修理。

M様、フィアット500、エアコン修理。

エアコン修理でご入庫いただきました。

問診と車両点検で、何処かでガス漏れが発生しコンプレッサーが焼き付いたと判断。

リフトアップして車両の状態を確認。

コンプレッサーに繋がる低圧ホースからガス漏れを発見。

コンプレッサーを取り外し、オイルの状態を点検。

鉄粉が混じっていたので、エアコンサイクルの構成部品を交換する事になりました。

ホースは漏れが発生していた物のみ交換。

対策品が出ていました。ゴムホースから金属パイプに変更されています。

交換しない配管はパーツクリーナーで洗浄しました。

コンデンサーを交換。

コンデンサーはバンパー裏についているので前周りを色々取り外して作業しました。

エキスパンションバルブを交換。

割と交換しやすい所についていました。

エンジンルーム内の作業は以上で、次は室内の作業に移ります。

 

エバポレーターを取り外す為、バラバラにしました。(写真はエバポ取外後)

エバポレーターの交換でかなり時間を使ってしまいました。

作業時間もそこそこかかったのですが、部品の手配にすごく手間取りました。

国内に流通しているのは、写真の黒い塊ごとになってしまうのですが欲しいのはその中身なのです。

↑エバポレーター

海外のショッピングサイトを見てみると、欲しい部品だけ売っていたので注文したのですが

いろいろあって納期がかなり延びてしまいました。

黒い箱を分解して交換します。

組み間違いがないように分解前の写真を見ながら慎重に作業。

組み付け後、エアコンの調子や組み付けミスがないか試乗したりして確認。

エアコンとは別に気になる所があったので、お客様と相談して点検することになりました。

車の通行量が少ない夜に試乗したのですが、ヘッドライトが暗すぎて全然前が見えませんでした。

車を降りてライトが点灯しているのを確認後、ヘッドライトテスターで光軸を点検。

正面を照らしていませんでした。

色々点検・調整し、マシにはなりましたがまだ暗く、光軸もイマイチ合わせきれませんでした。

もっと明るくするには純正に戻す必要がありそうです。

ライトに関してはここまでにし、次はミッションのトラブルを探っていきます。

「N→Rに入らない時がある」と「走行中にキックダウンするタイミングでNになってしまう」という

不具合が発生していました。

ミッションのコンピューターに故障コードが入力されていたので、それをヒントに探っていくと

セレスピードの構成部品に不具合が発生しているみたいでした。

まずは、セレオイルが真っ黒なのでオイル交換をして見ます。

タンクを取り外して綺麗に洗浄。

↑抜いたオイル。

タンクを取り付け、ポンプを動かしながら新しいオイルを入れて古いオイルを完全排出させました。

しかし症状は変わらず。

引き続き原因を調査していくと油圧が一瞬規定値以下になる時があったので、

シフトの切り替えをしているソレノイドバルブを清掃してみました。

ソレノイドバルブ内の通路に鉄粉などが詰まることがあるらしいです。

エアブローをしてみると結構汚れが出てきました。

清掃後、組み付け試乗をしましたが症状は改善されませんでした。

あと出来る事となると構成部品を1個づつ交換していくしかないのですが、部品を調べていくと

ソレノイドバルブが対策品に変更されているみたいです。(古いタイプより油圧保持能力が上がっている)

それに伴い、カプラー形状も変更されているので部品を1個だ交換するのは不可能な場合があります。

お客様のお車は、旧タイプのカプラーでしたので相談の結果デュアロジックユニット本体を交換することとなりました。

早速部品を取り寄せ、カプラーの形状を確認。

↑確かにカプラーの形が変更されています。

余談ですが、ソレノイドバルブは3個付いています。

ソレノイドバルブを3個買うよりデュアロジックユニットを買うほうが安いです。

新品を組み付けると、症状は出なくなりました。

念入りに試乗し、御納車となりました。

長期間のお預かりとなってしまいまして申し訳ございませんでした。

また、今回は大変勉強させて頂きありがとうございました。

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